この記事では、27卒採用の基本スケジュールと、特に今年から注目度が高まっている「採用代行(RPO)」の活用方法について、わかりやすく整理してご紹介します。
そもそも27卒っていつの学生?
まず確認しておきたいのが、「27卒」とはいつの学生か、という点です。
27卒学生は「2027年3月に大学・大学院・短大・専門学校を卒業予定の学生」です。
つまり、2025年8月現在の大学3年生・大学院1年生が該当します。
彼らが社会に出るまでにはまだ1年半以上ありますが、早期の動きは年々加速しています。
年々前倒しになる「採用活動の実態」
近年の新卒採用では、政府が定める「就活ルール」(経団連および大学との申し合わせ)は存在しているものの、実際の採用現場ではそれよりも早く動き出す企業が増加しています。
就活ルール上の目安(2027年卒)
| フェーズ | 公式スケジュール |
| 広報解禁 | 2026年3月1日 |
| 選考解禁 | 2026年6月1日 |
しかし、実際はこのスケジュールを待たずに、サマーインターンから採用へとつなげる企業が存在します。
【実務ベース】27卒の年間採用スケジュール
人事経験者の方であれば、「表向きのスケジュール」と「実際の動き」が異なることはご存知かと思います。
ここでは、27卒の採用を「今から始める企業向け」に、実際の流れに沿ったスケジュールをご紹介します。
1. サマーインターン準備(2025年6月〜8月)
この時期は、27卒向けのインターン企画と集客準備を行うタイミングです。
・自社のターゲット学生に刺さるテーマ設定
・採用広報資料やイベントページの作成
・外部サイト(リクナビ・マイナビなど)への掲載
・過去インターンの見直し・改善
▶ポイント:早ければ5月から集客をスタートする企業もあるため、今すぐ準備が必要です。
2. サマーインターン実施(2025年8月〜9月)
多くの企業が実施する「夏インターン」。
1dayや2〜5日間の短期型が主流ですが、優秀層はこの時点で企業を選別し始めています。
・実施後アンケートで満足度・志望度の把握
・優秀学生には早期フォロー計画を
▶ポイント:インターン後の対応スピードが「内定承諾率」に大きく影響します。
3. 秋・冬インターン・早期選考(2025年10月〜2026年2月)
この時期は、学生との関係を深めながら選考への導線をつくる重要なフェーズです。
・少人数制の座談会や職場見学
・本選考前のエントリー型選抜
・早期内々定出しを行う企業も
▶ポイント:ここでの接点の多さが、3月以降の本選考の母集団形成に直結します。
4. 広報解禁&本選考開始(2026年3月〜)
正式には3月1日が広報解禁日。多くの企業が一斉に情報を公開します。
・説明会の開催(対面・オンライン)
・ES提出・適性検査の実施
・一次〜最終面接のスケジューリング
▶ポイント:この時期は競合も一斉に動くため、学生との関係構築ができていないと苦戦しやすいです。
5. 内定出し&フォロー(2026年6月〜)
経団連ルールに従う企業は6月以降に内定通知を出します。
・内定式に向けた準備(10月)
・他社への流出防止のための継続フォロー
・入社意欲を高める社内コミュニケーション
▶ポイント:「内定辞退」を防ぐためのフォロー設計が鍵になります。
27卒採用は「今から」準備が必要な理由
「まだ3年生でしょ?少し早いのでは?」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、27卒採用は今から動かないと“遅れを取る”可能性が高いのが実態です。
■理由1:インターンが採用の主戦場に
サマーインターンは単なる広報の場ではなく、実質的な母集団形成の入り口になっています。
「インターンに来てくれた学生しか採用できなかった」という企業も少なくありません。
■理由2:優秀層は早期に囲い込まれる
就活エージェントや逆求人サイトなどを活用する学生は、大学3年の夏には選考ルートに乗っているケースも。
今からアプローチしないと、早期に他社に決まってしまう可能性が高まります。
採用代行(RPO)を活用するメリット
ここで、人事ご担当者の方にぜひ検討いただきたいのが、「採用代行(RPO)」の活用です。
特に27卒のように長期的な採用設計が必要なケースでは、業務負荷が集中しやすいため、プロの支援を得ることで大きな効果が期待できます。
採用代行とは?
採用代行(RPO:Recruitment Process Outsourcing)とは、企業の採用活動の一部または全部を外部に委託するサービスです。
主な業務例:
・応募者対応(電話・メール)
・学生へのスカウト配信
・説明会の日程調整
・書類選考・面接日程の設定
・インターン運営サポート
▶ポイント:人事が本来注力すべき「選考・戦略」に集中できる環境を作れる
こんな企業におすすめ
・人事部が少人数でリソースが不足している
・母集団形成が難しくスカウト運用に手が回らない
・応募者対応のレスポンスが遅く辞退者が増えている
・インターン運営や選考フローが属人化している
採用代行を導入する際の注意点
もちろん、採用代行は「任せきり」で成功するわけではありません。
導入時の目的設定や業務の切り分けがカギになります。
注意ポイント:
・自社の採用方針・カルチャーは事前にしっかり共有する
・どこまで任せるのかを明確に線引きする
・定期的なミーティングで情報連携を行う
▶ポイント:「外注」ではなく「伴走パートナー」としての位置づけが成功の鍵
採用代行を活用した企業の成功事例
ある中堅IT企業では、27卒採用に向けてサマーインターンの集客からRPO会社と連携。
スカウト配信・参加者フォローを効率化し、前年の1.5倍の母集団を確保しました。
また、選考の進捗管理も代行側が主導することで、内定出しのスピードが向上し、辞退率も前年より20%改善しています。
【まとめ】27卒採用の今こそ、仕込みのタイミング
27卒採用は、まさに今がスタートラインです。
・サマーインターンからの導線設計
・優秀層への早期接触
・採用代行の活用による業務最適化
「早く始めた企業ほど、有利になる」のが新卒採用の現実。
現場からの採用強化要請に応えるためにも、戦略的な設計とリソース確保が重要です。
【最後に】まずはできることから始めましょう
すべてを一気に整備するのは難しいかもしれません。
まずは、
・自社のインターン実施の有無
・採用スケジュールの見直し
・採用代行の導入検討
といった行動から、27卒採用の準備を進めてみてはいかがでしょうか。