こんにちは。今回は、27卒学生の採用を考えている企業の新米人事さんに向けて、
「就職サイトってどれを選べばいいの?」「使い分けってどうするの?」というお悩みに寄り添った記事をお届けします。
業界最大級の利用企業数を誇る大手ナビサイト(リクナビ、マイナビなど)に比べて、情報が少ないその他の就職サイト。
でも実は、ターゲットによっては“大手ナビサイトより刺さる”こともあるのです!
この記事では、そんな就職サイトに着目して、選び方や活用方法を、わかりやすく解説していきます。
そもそも「大手ナビサイト以外の就職サイト」って何?
大手ナビサイトとどう違うの?
まず今回着目する就職サイトとは、一体どんなサイトを指しているのでしょうか?
簡単に言えば、リクナビやマイナビのような“超有名どころ”以外の、専門性や特徴に特化した就職サイトのことを指します。
たとえば、
- OfferBox(オファーボックス)
- CheerCareer(チアキャリア)
- Wantedly(ウォンテッドリー)
- TECH OFFER(テックオファー)
などが代表的です。
これらの就職サイトは「穴場」と考えることもでき、うまく使えば大手よりもコストを抑えて、求める学生にしっかりリーチできます。
【基本】大手ナビサイト以外の就職サイトを活用するメリット
1.ターゲット学生に“ピンポイント”でアプローチできる
たとえば「理系学生」「ベンチャー志向の学生」「地元志向の学生」など、狙いたい層が明確な場合、大手よりもその他ナビの方がフィットすることがよくあります。
例:
- CheerCareer → ベンチャー志望の学生に強い
- TECH OFFER → 理系学生に特化
- 地域密着型ナビ → Uターン・Iターン希望の学生に有効
2. 費用対効果が高い
大手ナビサイトは掲載費用が高く、広告枠の競争も激しいですよね。
一方、その他ナビは価格が比較的リーズナブルで、かつ埋もれにくい構造になっているものが多いため、中小企業でも露出度アップのチャンスがあります。
3.スカウト型や双方向型での接触が可能
最近の学生は「自分で情報を取りにいくより、企業からアプローチされる方がうれしい」と感じる傾向が強くなっています。
ダイレクトリクルーティングサイト(OfferBoxなど)は、学生に直接オファーを送れるため、接点を作りやすいです。
【具体例つき】「就職サイト」の特徴まとめ
では、ここからは代表的な就職サイトをピックアップして、それぞれの特徴や活用シーンをわかりやすく解説していきます。
1.OfferBox(オファーボックス)
- タイプ:逆求人型(スカウト型)
- 強み:学生の質が高い/全国対応/文理両方対応
- 利用企業数:13,000社以上(※2024年時点)
【こんな企業におすすめ】
- 明確な人物像を持っている(「こんな学生が欲しい!」が決まっている)
- 自社から積極的にアプローチしたい
- 母集団の質を重視したい
OfferBoxでは、学生が登録したプロフィールを基に、企業が気になった学生にオファーを送るナビサイトとは正反対のスタイル。
なかなか自社のターゲットに出会えない…という課題を抱える企業にぴったりです。
2.CheerCareer(チアキャリア)
- タイプ:求人掲載+スカウト型
- 強み:ベンチャー志向の学生/中小企業とのマッチング
- 利用企業数:約1,000社
【こんな企業におすすめ】
- 経営者の想いや社風を前面に出した採用がしたい
- ベンチャー思考の強い学生を採用したい
- 中小企業での魅力発信に課題がある
説明会動画や社長メッセージ、働く人の紹介など、企業カルチャーをしっかり伝えられる点が強み。
「知名度がないから学生が集まらない…」と悩む企業の強い味方です。
3.Wantedly(ウォンテッドリー)
- タイプ:共感型求人プラットフォーム
- 強み:企業の“想い”に共感してくれる人材との出会い/SNS的な使い方が可能
- 登録ユーザー:約300万人(中途も含む)
【こんな企業におすすめ】
- 会社のビジョンやミッションに共感してくれる人を採りたい
- ブランディングも重視して採用したい
- 新卒/中途を同時に進めたい
Wantedlyは、給与や待遇よりも「働く意味」や「価値観のマッチ」を重視する人が集まるプラットフォームです。
少し異色ではありますが、刺さる層にはとても刺さります。
4.TECH OFFER
- タイプ:理系学生特化型
- 強み:研究テーマでのマッチング/専門性の高い学生が多い
【こんな企業におすすめ】
- エンジニア/技術職の採用を強化したい
- 学部/学科や研究内容をもとに絞り込みたい
- 技術理解のある学生と効率的に会いたい
理系人材の採用は特に競争が激しいため、こういった専門ナビの活用は非常に効果的です。
失敗しない「就職サイトの選び方」
1.まずは「自社のターゲット像」を明確にする
どんな学生を採りたいのか? どんな価値観を持った人に来てほしいのか?
ターゲットが定まっていない状態で就職サイトを選ぶと、結果的に“どの層にも刺さらない”ということになりかねません。
2.大手との「使い分け」がカギ
大手ナビでは母集団形成(数)を担い、その他の就職サイトでは質重視の出会いを図る、という使い分けが基本です。
「説明会は大手ナビで集めて、その他の就職サイトで特定層に深くアプローチする」など、目的を明確にすると無駄がありません。
3.予算とのバランスも考慮する
掲載料・スカウト通数・オプション費用など、サイトによって料金体系はバラバラです。
「この機能は本当に必要?」と一つ一つ確認して、費用対効果を最大化しましょう。
【実践編】ナビサイト活用術5選
1.プロフィールや求人票は“とことんわかりやすく”
ナビサイトに掲載する情報は、学生にとっての「第一印象」。
特にその他ナビは、学生がじっくり読んで判断する傾向があるため、文章のわかりやすさや具体性がカギになります。
ポイントは、
- 仕事内容をイメージできる具体例を入れる
- 若手社員の声を掲載する
- 選考フローをわかりやすく伝える
など、学生目線を徹底することです。
2.スカウトは“熱量”で差がつく!
ダイレクトリクルーティングサイト(スカウト型サイト)では、文面の熱量や個別感が非常に大切です。
たとえば、
「○○大学で○○を学んでいる○○さんのプロフィールに興味を持ちました。○○な姿勢に共感し、ぜひお話を伺いたいと思いました」
というように、「あなたを見ている」「なぜ興味を持ったか」をきちんと伝えることで、返信率がぐっと上がります。
3.定期的な分析と改善を忘れずに
アクセス数、スカウト返信率、エントリー率など、各就職サイトには分析機能がついています。
月に1回は数値を確認して、「どのコンテンツが読まれているか」「どんな属性の学生から反応があるか」を見直しましょう。
4.他社事例からヒントをもらおう
ナビサイト主催のセミナーや、他社の掲載ページなどを見ると「こんな伝え方があるんだ!」という気づきがたくさんあります。
1年目だからこそ、“まねる”ところから始めてOKです。
5.学生とのやりとりは“スピード感”が命!
返信が早いだけで「この企業はちゃんとしている!」と感じてもらえます。
逆に、2〜3日放置するだけで興味が冷めてしまうことも。
スカウト返信やエントリー対応は、なるべく当日中か翌日中を目指しましょう。
【まとめ】就職サイトを味方につけて、効率よくターゲット採用を!
27卒採用はこれから本格化していきますが、限られた予算や時間の中で成果を出すには、「どこで、誰に、どう伝えるか」がとても大切。
大手以外の就職サイトは、適切に選んで活用すれば、大手以上に**“ターゲットに刺さる”採用**が実現できます。
「まずは1つ試してみようかな」という気持ちで、ぜひ活用してみてくださいね。
最後にワンポイントアドバイス!
初めての媒体選定は不安がつきものですが、「自社らしさ」を丁寧に伝えることで、きっといい出会いが生まれます。
焦らず、一歩ずつ進めていきましょう!