就職活動といえば、まず思い浮かぶのが「ナビサイト」。
リクナビ、マイナビといった大手サイトは、学生や求職者にとって当たり前の存在になっています。
企業の採用活動でも「とりあえずナビサイトに掲載する」という流れが定着してきました。
でも最近、こんな声をよく聞きませんか?
「ナビサイトってもう効果薄くない?」
「採用につながらないのに、コストばかりかかる」
「結局、ナビで応募してくる学生とマッチしない」
本当にナビサイトは“古い”のでしょうか?
それとも、使い方を見直せば、まだまだ活用できるのでしょうか?
この記事では、ナビサイトの基本的な仕組みから、現状の課題、効果的な活用法、
そして今後の採用手法とのバランスまでをわかりやすく解説します。
ナビサイトとは?基本の「き」
1. ナビサイトの役割とは?
ナビサイトとは、企業の採用情報を学生や求職者に届けるための「情報掲載型プラットフォーム」です。
主に新卒採用で活用されており、登録した学生に向けて説明会情報やエントリー受付を行うのが一般的です。
企業にとっては「広く告知できる手段」、学生にとっては「情報を探す場」として長年利用されてきました。
2. 主なナビサイトとその特徴
以下は、日本国内で広く利用されている主なナビサイトです。
- リクナビ(リクルート):登録学生数が多く、業界・職種問わず幅広い企業が掲載
- マイナビ(マイナビ):地方学生にも強く、企業紹介の丁寧さが特徴
- キャリタス就活(株式会社ディスコ):大学との連携が強く、学内イベントとの相性が良い
- あさがくナビ(学情):中小企業に特化し、早期接触型のイベントも充実
それぞれに強みやターゲットがありますが、いずれも共通しているのは「大量の情報を一度に学生に届ける」というスタイルです。
ナビサイトが「古い」と言われる理由
1. 採用ミスマッチの増加
ナビサイトは、掲載企業数が非常に多いため、学生はエントリー数を増やしがちです。
結果として、企業側は「とりあえずエントリー」した学生に対応することになり、ミスマッチが起こりやすくなっています。
2. 情報が埋もれてしまう問題
ナビサイト上では、どうしても大手企業や有名企業に注目が集まりがちです。
中小企業や知名度の低い企業は、掲載してもなかなか閲覧されず、応募にもつながらないという悩みを抱えています。
3. コストパフォーマンスの低下
掲載費用が高額な割に、応募数や内定数が見合わないケースも増えています。
結果として「ナビサイトはコストが高いだけ」「費用対効果が見合わない」と感じる採用担当者が増えています。
ナビサイトの仕組みを今さらおさらい
1. 基本的な掲載の流れ
ナビサイトを利用する際の大まかな流れは以下の通りです。
- サイト運営会社と契約し、掲載枠を確保
- 企業情報、採用情報、職種情報を入力
- 説明会やイベント情報を登録
- 学生からのエントリーを受付
- メールやマイページを通じて連絡・案内を送る
- 選考、内定へと進める
2. 「スカウト機能」もあるけれど…
一部のナビサイトでは、企業側から学生に直接アプローチできる「スカウト機能」も提供されています。
とはいえ、これも定型文の大量送信になってしまうと、学生には埋もれてしまうことも…。
ナビサイトを効果的に活用するには?
1. 「ブランディング」を意識したページ作り
掲載情報は、ただの事実やスローガンを並べるのではなく、「どんな人が働いているか」「会社の雰囲気」「どんな価値観を大切にしているか」などを伝えることが大切です。
写真や動画、社員インタビューを使って、リアルな雰囲気を出しましょう。
2. 他の手法と“組み合わせる”ことがカギ
ナビサイトだけに頼るのではなく、以下のような手法を併用することで、応募の質や歩留まりを改善できます。
- オウンドメディアリクルーティング:自社の採用サイトやブログを充実させる
- SNS活用:InstagramやX(旧Twitter)で企業の雰囲気を発信
- ダイレクトリクルーティング:スカウト型の採用サービスを併用(例:OfferBox、dodaキャンパス)
- 合同説明会や学内セミナー:リアルな接点を活用する
3. エントリー後のフォローを丁寧に
ナビサイト経由でエントリーがあっても、その後の対応が機械的だと離脱されてしまいます。
学生が「自分に興味を持ってくれている」と感じるような丁寧なフォローが、歩留まり改善には不可欠です。
今後の採用活動におけるナビサイトの位置づけ
1. ナビサイトは“入り口”として活用
情報収集の起点として、ナビサイトは今でも有効です。
特に、初めて就職活動をする学生にとっては、「どんな会社があるのか」を知るための入口になります。
ただし、“出会いの場”としては有効でも、“決定打”にはなりにくいのが現実です。
2. “人”と“体験”を通じた採用が主流に
近年は「リクルーター面談」「座談会」「社員インタビュー動画」など、人との接点を重視する採用活動が増えています。
学生は情報だけではなく、“体験”や“感情の動き”を重視して企業を選ぶようになっています。
そのため、ナビサイトで出会った後、どんなふうに関係性を深めていくかが採用成功の鍵になります。
ナビサイトを“古くさく”しない工夫とは?
1. 採用戦略の「設計図」を持つ
ナビサイトをただ“出しておけばいい”という考え方ではなく、「どんな人に出会いたいか」「いつどのように接点をつくるか」といった採用戦略をしっかり設計した上で活用することが重要です。
2. 分析と改善を繰り返す
ナビサイトにもアクセス数、エントリー数、歩留まりなどのデータが蓄積されます。
それをもとに「何が効果的か」「どこに課題があるか」を分析し、毎年改善していくサイクルを作りましょう。
3. 採用代行などの外部パートナーを活用する
社内で十分な対応が難しい場合は、採用代行サービスを活用するのも選択肢のひとつです。
エントリー対応、スカウト文面の作成、説明会の運営などをプロに任せることで、ナビサイトの効果を最大化できます。
【まとめ】
ナビサイトが“古い”と言われる背景には、時代の変化や学生の行動の多様化があります。
しかし、それはナビサイトそのものがダメになったという意味ではありません。
大切なのは、使い方を見直すこと。
情報の見せ方、他の手法との連携、そして学生との関係づくりを工夫することで、ナビサイトは今後も十分に活用できるツールになります。
「ナビサイトはもう古い」と切り捨てる前に、
貴社らしい使い方ができているか?戦略は設計されているか?を見直してみませんか。
採用の手法が増えた今だからこそ、“原点”であるナビサイトの価値を再発見するチャンスかもしれません。