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【次の成功を掴む!】 新卒採用の振り返り・分析のしかた 

【次の成功を掴む!】 新卒採用の振り返り・分析のしかた 

新卒採用の振り返り・分析は、採用活動をより効果的にするために欠かせません。この記事では、採用活動をどのように振り返り、分析するかについて詳しく解説します。

振り返りの目的は、採用プロセス全体を見直し、効果的な点と改善すべき点を洗い出すことです。大まかには、以下の点を確認します。 

  • 採用目標の達成度 
  • 応募者数と内定者数の比較 
  • 採用活動にかかったコスト 
  • 採用プロセスの効率性 
     

これらの振り返りを行うことで、次回の採用活動に向けた具体的な改善策を講じることができます。 

振り返りを効果的に行うためには、具体的なステップを踏むことが重要です。以下に、採用プロセスの振り返り方法及びポイントを紹介します。 

1. データの収集と整理

まずは、採用活動に関するデータを収集し、整理します。具体的には、以下のデータを収集しましょう。 

  • 応募者数説明会参加者数選考参加者数内定者数入社者数
  • 応募者数から入社者数までの遷移率 
  • 採用にかかったコスト(広告費、人件費など) 
  • 採用にかかった時間(面接回数、日数など)

データ収集の際には、正確で網羅的な情報を集めることが重要です。 
例えば、応募者の属性(年齢、性別、学歴など)や、応募経路(ナビサイト、ダイレクトリクルーティングサイト、企業ホームページなど)での分類が分析の際に有効になります。また、各サイト(マイナビ、リクナビ、OfferBoxなど)まで細かく分類することでより詳細な分析が可能となります。 
面接の評価シートやフィードバックも貴重なデータとなりますので、しっかりと整理しましょう。 

2. KPIの設定と評価

次に、KPI(重要業績評価指標)を設定し、評価します。例えば、以下のようなKPIを設定することが考えられます。 

  • 応募者の質(選考通過率) 
  • 内定辞退率 
  • 入社後の定着率 

    これらのKPIを基に、採用活動の成果を評価します。

    例えば、応募者の質を評価するために、書類選考の通過率や面接の通過率をKPIとして設定することができます。また、内定辞退率を評価する際には、内定辞退者の属性や辞退理由を詳細に分析し、対策を講じることが重要です。入社後の定着率については、入社後3ヶ月、6ヶ月、1年の定着率を定期的にモニタリングし、問題が発生した場合には早期に対処することが求められます。

    3. ステークホルダーとの振り返り

    採用活動に関わったステークホルダー(面接官、部門責任者、人事担当者など)と振り返りを行います。各ステークホルダーからの意見を収集し、振り返りの材料とします。特に、現場の意見は貴重な改善点を見つける手がかりになります。 

    フィードバックでは、以下のポイントに注意して進めましょう。 

    • 各ステークホルダーの役割を明確にする:面接官や部門責任者がどのような役割を果たしたのかを確認し、それぞれの視点からの意見を収集します。 
    • 改善点だけでなく成功点も確認する:課題だけでなく、成功した点も確認し、次回以降の採用活動に活かします。

    4. 振り返りレポートの作成

    最後に、振り返りレポートを作成します。このレポートには、以下の内容を含めると良いでしょう。 

    • 採用活動の全体概要 
    • 成果と課題の分析 
    • 改善策の提案 
    • 次回採用に向けたアクションプラン

    1. 応募者の傾向分析

    応募者の傾向を分析することで、どのような層が多く応募しているのか、どのチャネルが効果的だったのかを把握できます。例えば、以下の点を分析します。 

    • 応募者の属性(年齢、性別、学歴など) 
    • 応募経路(マイナビ、リクナビ、OfferBox、企業HPなど) 
    • 応募時期 

    応募者分析の活用例として、特定の大学や学部からの応募者が多い場合、その大学との連携を強化することで、さらに優秀な人材を確保することができます。また、応募時期に関するデータを分析することで、効果的な求人広告の掲載時期を見極めることができます。 

    2. 選考プロセスの分析

    選考プロセスの各ステージでの通過率や時間を分析します。これにより、どの段階で応募者が多く脱落しているのか、選考に時間がかかりすぎていないかを確認できます。例えば、以下の点を分析します。 

    • 書類選考の通過率 
    • 面接の通過率 
    • 各ステージにかかる平均日数 

    分析結果に基づいて、選考プロセスの改善を行うことができます。
    例えば、書類選考で多くの応募者が落ちている場合は、応募条件の見直しや選考基準の再検討が必要です。また、面接の通過率が低い場合は、面接官のトレーニングを強化することで、選考の質を向上させることができます。 

    3. 内定辞退の原因分析

    内定辞退の原因を分析することは、非常に重要です。内定辞退が多発する原因を特定し、次回の採用活動に活かすことができます。例えば、以下の点を分析します。 

    • 内定辞退者の属性 
    • 内定辞退のタイミング 
    • 辞退理由(給与、勤務地、職場の雰囲気など) 

    内定辞退を防ぐためには、内定者フォローの強化が求められます。例えば、以下のような改善策があります。 

    • 内定者向けのイベントや研修の実施:内定者同士の交流や企業の理解を深める機会を提供します。 
    • 定期的な連絡やフォローアップ:内定者とのコミュニケーションを密にし、不安や疑問を解消します。 
    • 内定者のニーズに応じたオファー内容の見直し:内定者の希望や状況に応じた柔軟な対応を心掛けます。 

    新卒採用の振り返りと分析は、次回の採用活動をより効果的にするために欠かせないプロセスです。データの収集と整理、KPIの設定と評価、ステークホルダーとの振り返り、レポートの作成を通じて、具体的な改善策を見つけ出し、実行に移しましょう。 
    これにより、優秀な人材を確保し、企業の成長を支えることができます。